試合から何を学ぶか【2】
一つ前の記事を完結に極端にまとめると
1、練習で完璧な良いプレーをしても意味がない。
2、本番の試合でできるプレーが自分の実力
ですね。
では、どのようにして本番で勝てる選手になるのか。
それは、試合から学び続けることです。
では、どうやるのか。
多くのテニス愛好者や勝てない選手が間違っていることを先に説明します。
【練習してできるようになったことを試合でできるように】
これは一般的な考え方で合っているように見えますが間違っています。
上達のスピードがとてつもなく遅いです。
正しくは、
【試合に出て必要だったことを練習する】の繰り返しです。
例えば、
1、相手にずっとロブを打たれ続けて負けた。
2、次は勝ちたい。どうやって勝てるか考える。
3、作戦や自分に新たに必要な技術のアイディアが浮かぶ。
(例えば、一発フォアでエースを決める。相手のロブをボレーカットやドライブボレーで決める。低く伸びるスライスで相手のロブを封じる。などなど)
4、それを練習する
自分自身が試合で体験した「〜が必要」「これができないと勝てない」という危機感を持って常に練習ができる為、練習における意識がまったく違います。
これが、
【〜の練習をしましょう。できるようになったら練習試合でも使って、それができたら今度は試合でも使えるようにしましょうね。】
だと、何十歩も遅いわけです。
ちなみに試合中に勝つ為に必要だと思ったショットは使わないとダメですよ。
「〜を打ちたいけど、練習したことないから使わない」なんてやってたら強くなれませんよ。
できなくても、練習したことなくても必要ならそのショットを打たなくてはダメです。
相手がベースラインの5m後ろからずっとミスをせずに繋いできて、「ドロップショットはまだ練習したことないから使わない」ではダメです。
甘くなっても良い。相手に決められても良いからまずは使ってみる。
ドロップショットを練習したことないけど3回使ってみた。
一回目はサービスラインに弾んで相手に決められた。
二回目はネットにかけてしまった。
三回目は相手のネット前1mの良い位置に弾んだけど、ボールが跳ねてしまって全然決まらなかった。
じゃあ、どうやって弾まない安定してドロップショットを打てるようになるんだろう。
研究しよう、コーチに聞いてみよう、練習しなくちゃ!
となるわけです。
こうして自分に本当に必要な課題がどんどん生まれます。
その為には積極的に試合に出ないとダメです。
積極的に試合でいろんな技術を使わなくてはなりません。
勝つ為には何が必要かを試合中に考えて、そのショットを恐れずに使わないとダメです。
今、目の前に出ているその試合だけに勝ちたいですか?
それとも将来最終的に今よりもずっと強く勝てる選手になりたいですか?