試合から何を学ぶか【3】
前回の記事をまとめると
1、試合で見つけた課題が本当に自分に必要なこと。
2、試合でも新しい技術や必要なことを積極的に使うこと。
ですね。
では、試合に対する心構えはいかがでしょうか?
これから書くことには、恐らく反発の意見もあると思います。
特にチームスポーツなどを体験した人は「え?」と思うかも知れません。
試合に積極的に出ましょう。と一つ前の記事で書きました。
全ての試合で完璧な試合をして勝つ必要はまったくありません。
言ってしまえば、別に負けても良いです。
但し、内容さえ良ければ!
内容の良い試合とはなんでしょうか?
それは、そのプレーを続けていったら、これからどんどん強くなるようなプレーです。
具体的に申し上げます。
目の前の1つの試合に勝ちたいが為に、とても消極的でまったく打たず、ラケットも振り切れず、ファーストサーブものろのろで、相手のミスで「よっしゃー!」と声を荒げて勝つよりも、
積極的に攻撃し(または守りに徹底するなど具体的な作戦を持ち)、ラケットを振り切って、ファーストサーブもセカンドサーブもしっかりコースを狙い、相手のエースに拍手を送れるようなプレーをした方が、例えその試合に負けてしまったとしても、将来的にどっちのプレーをした人が勝てるようになるかと言ったら、考える必要もないと思います。
勿論、「勝ちにこだわる」のはとても大切なことですが、「勝ちにこだわりすぎた」結果、自分のプレーを小さくして、その時に勝って周りに褒められても、将来は暗いでしょう。
勝つ選手は試合の中で練習しています。
それはジュニアだけでなくグランドスラムのトッププロもそうです。
試合の中で練習なんて考えたことがありますか?
例えばグランドスラムで優勝するような選手の1〜3回戦の試合を見ると、決勝などでそれらのショットを使う為に明らかにいろんなプレーを練習しています。
フォアの回り込み、サーブアンドボレーなど、その試合でミスをしても、もっと大事な決勝などの試合で使える為に練習しています。
コートサーフェスが全仏のクレーから全英の芝になったり短い期間で、フットワーク、リズム、戦法などまったく違うプレーをしなくてはいけないので、それは試合中に練習も入れるわけです。
ジュニアや趣味でテニスをする選手の場合も、
年間で最も大切な試合を自分の中で決めておきます。
その試合で最も良いプレーができて、そして勝てるように年間のスケジュールや他の試合の中で練習をするべきです。
「全ての試合で良いプレーをして絶対勝て!」
と思っている方、自分のお子さんに強制してる方、アドバイスをしてるコーチ
要注意です。