tennis88’s blog

上海でテニスをしています。

万能なコーチ?

お久しぶりの更新です。台湾に1週間旅行に行っていました。

 

「テニスコーチ」ってひとまとめにしがちですが、色んな種類のテニスコーチがいます。

プロの選手を教えるのに長けているコーチ。

今日が人生初のテニスという人に教えるのが上手いコーチ。

大人に教えるのが上手いコーチ。

ジュニアやキッズに教えるのが上手いコーチ。

元、プロだった人から戦績は無いけど教えるのが上手いコーチ。

などなどなど。簡単に出してもこれだけたくさんいるわけです。

 

そして、基本的に全ての人に対して教えられる万能なコーチはいないと思っています。

他の世界を例を出すとするならば、

大学の教授が幼稚園の先生をできるか?

というと、できませんよね。

昔強くて、どんなにすごい技術やパフォーマンスをもって仮にプロの選手を教えられる実力のあるコーチでも、キッズのレッスンで子供を楽しませることができなければ、そのコーチは(キッズを教えるコーチとしては)失格でしょう。

 

もちろんコーチ(先生)自身もたくさん勉強して様々な人に教えることができるようになれるようになる人もいるでしょうが、それでも自分を万能と言えるかと言うとそうではないかと思います。

 

僕の尊敬するテニスコーチがこんなことを言っていました。

 

『プロの選手を指導するよりも、「今日がテニス初めてです。」という小さい子供を教えるほうが数百倍緊張する。

何故なら、僕の教え方ひとつで、この子供がテニスを好きになり将来プロになるまでテニスを続けるかもしれない。もしくは、「テニスつまらなーい」と言って、その子供のテニス人生を1日で終了させてしまうかも知れない。』

 

深いですよね。

そしてこういう風に小さい子供に情熱を持って教えられる人が世の中にどれだけいるのかは、わかりません。

 

万能なコーチがいないもう一つの理由としては、スポーツ(特にテニス)は個性がでるものだからです。

「選手の望むもの、親の望むもの、コーチの望むもの」

この3つがしっかりと合致している必要があります。

だから、たくさん話し合う必要があります。

 

指導者も人間ですから個性があります。

いわゆるカッコいいテニスを教えたいコーチもいれば、地味でも良いから最後まで走って走って粘って勝て!っていうコーチもいるでしょう。

親も同じですよね。子供に「あんた、もっとこうしたほうが良いんじゃないの?」って言いたくなりますよね?

その考えをしっかり話し合って、同じ方向を見つめることができるのが良いコーチだと思いますよ。

 

ジュニアの場合は、受験があるからいつまでで終わりにする。と決めている人もいれば、将来は絶対にプロになるんだと決めている人までいろいろいますよね。

子供は、僕はテニスは楽しければいい。と思っていても、親が絶対にこの子を強くしたい!と温度差がある家庭。またはその逆も。

 

しっかり進路を話し合うことから始めると、先が見えてくると思いますよ。

そして、万能なコーチはいないということも覚えておきましょう。

自分のテニスの価値観や家庭の教育方針にそのコーチが合わなかったからと言って、そのコーチを非難するのは、あまりしないほうがベターでしょう。

そのコーチとしっかりと相性の良い生徒さんもいる場合があるので、自分が合わなかったからと言って、他の人たちの気分を悪くすることはやめましょうね。

 

みなさんがベストな指導者と会うことができ、楽しく本気でテニスができることを祈っています。