tennis88’s blog

上海でテニスをしています。

変える勇気【技術】

変えると言うのは勇気がいることです。
何も変えないと言うのが一番簡単なことです。
それは自分の技術(打ち方)も、試合中の作戦もです。

今回は先に技術的なことを話して、次に作戦的な事、最後に精神的な事について書きますね。

 

プロを目指す日本のジュニアは、大体週4~6くらいの練習をしている人が多いですね。
上海のジュニアはそれより少し少なめ。
上海の大人の方は週1~2が多いですかね。


【大切な試合が1ヶ月後】にあるとします。
まだまだ新しい技術の練習が可能です。

例えば、フォアの高い打点で攻撃的なショットが打てない。打ち方もわからない。
例えば、バックハンドのスライスがまだ打てない。
例えば、高く弾むスピンサーブが打てない。
などなど。

こういった「自分がまだ出来ないショット」と言うのは、試合までに時間がまだある時に練習を始めます。
球出し練習などを多めに練習をします。
初めての場合は手出しでも構いません。


【大切な試合まであと3週間】
一週前から練習し始めた新しい技術などに更に磨きをかけて自分のモノにしていきます。
球出しに加えて、ラリーの中で新しい技術を積極的に使います


【大切な試合まで残り2週間】
この時点で、出来ない新しいことを始めるのは少し遅いです

前2週間に渡って練習した技術を積極的に、ポイント練習に入れて練習します。
この時に、そのショットの試合の中での使い方も勉強し、プレースタイルを増やします。


【大切な試合まで残り1週間】
自分の持っている技術だけを全て使って、ポイントを取る練習をたくさんします。

試合1週間前に、まだ使えないショットや展開を練習したところで、結局、試合中にまったく使えないので時間の無駄です。

球出し練習は、するのだとしたら最終確認くらい。
基本的にラリー練習と、ほとんどポイント練習。
この時点で、1ヶ月に渡り練習した新しい技術が自分のモノになっていないと試合に使うのは、まだ怖いと思います。
この時までに、もう何も考えなくても打てるようにしておく必要があります。


打ち方を考えなくても打てる。
動き方を考えなくてもボールにしっかりしたポジションに入れる。
使い方を考えなくても試合の中で自然に練習したショットが使える。

この必要性があります。

試合中に打ち方を考えているのはNGです。

 

日本のジュニアの場合は夏に全国大会がありますよね。
なので一年を通して夏に最高の試合ができるように年間スケジュールを立てます。

いついつまでに、このショットができるようになる。
いついつまでに、このフットワークができるようになる。
いついつまでに、この作戦を使えるようにする。
など。

短期的な目標と中期的な目標、そして長期的な目標を立てて練習します。
1ヶ月後、半年後、一年後、三年後、五年後といった具合に。
ジュニアの練習は特に長期的な目線が必要です。
ジュニアの1ヶ月は、大人の一年分くらいの価値があると思ってください。

 

一番大切な試合を軸にしてスケジュールを建てるのがベストです。
負けてもいい(この言い方は賛否両論あると思います。)試合で、積極的に新しい技術を練習して、大切な試合までに準備をするという方法もあります。

というか、ほとんどの選手はそうしています。
(一番大切ではない)試合の中で練習しているんです。

これはジュニアだけでなく、グランドスラムに出ている選手もそうですよ。
凄じく変わるプロの選手たちの技術の中、彼等は進化し続けなくてはいけません。

現状維持とは、即ち過酷な選手生活にとって弱くなることです。
強くなるということは、変わるということです。


試合というのは、
勝つ為にするのは当たり前ですが、
実は自分の技術を向上させるのに1番良い最高な環境です。

試合で練習するなんて、
考えたことありましたか?

練習したことを試合で使い自信を得る。
試合の緊張した場面で使えないとまだそのショットはあなたのモノになっていません。
試合から新しい課題を見つけ、それを練習する。

その繰り返しです。

世界トップの人たちが日々進化する為に練習しています。

現状維持?とんでもない。

私達もどんどん進化していきましょう。

変化を恐れないで!